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森林破壊 |
地球には、約35億5400万ヘクタールの森林があると言われ、 そのうち、約17億5400万ヘクタールが熱帯林と呼ばれる樹木 で占められています。そのうち熱帯林は、全陸地面積の約7%を 占め、地球上の全生物種の半分以上がこの地域に生息して います。 ところがこの熱帯林が現在、物凄いスピードで減少している のです。なんと年間で日本の本州の半分位の広さの熱帯林が 失われています。 FAO(国連食糧農業機関)の推計によると、現在のスピードで 地球上の森林が失われていった場合、100年以内には世界中の 主要な森林は無くなってしまうとも言われています。 |
熱帯林の減少の原因には、人間による焼畑耕作、放牧地や 農地の転用、商業伐採等があげられます。焼畑耕作は、熱帯林を 燃やして、灰を養分にして畑としています。また放牧地や農地は 木々を切り倒して牧場や農地にし、商業伐採は熱帯林を切り倒し、 輸出しています。そして日本は世界最大の木材輸入国であり、 農作物の輸入国として、これらの熱帯林を間接的に破壊して いるのです。 森林破壊での被害は様々で、森林が無くなる事により、土壌の 流失や洪水、野生生物の種の絶滅、二酸化炭素の増大による 地球温暖化等、地球規模での大きな環境破壊に繋がる事は 明白です。 |
海洋汚染 |
海洋は、地球表面の7割を占めています。しかし、人類の活動に よって直接的・間接的に汚染物質が海洋に流れ込み地球規模の 海洋汚染が発生しています。 海洋汚染の原因は大きく4つに分かれます。河川やパイプライン・ 地下水等、陸地から流れ込む工場・家庭・農地からの汚染物質。 人類の活動によって発生した廃棄物の海洋投棄による汚染。 船舶の運行によって生じる油や有害液体物質、海難事故による 廃棄物や油の流失による汚染。化石燃料を燃焼させる事(工場や 自動車の排ガス等)から発生した大気汚染物質が雨などから海洋に 達し生じる汚染などです。 |
海洋汚染は様々な環境破壊の中でも特に深刻で人類や野生生物への 直接的な被害も、もたらします。 例えば、1956年に起きた熊本市の水俣病。これは水俣市の化学工場から 排出された有害物質が、川から海洋に流れ込み、魚の体内に蓄積され、 その魚を人間が食べたことによって起こりました。このように人間の出した 様々な有害物質が海洋物質・生物などの食物連鎖により凝縮され人間が 取り込むという皮肉な結果になります。 又、海に流れ込んだ有機物が海水を富栄養化し、植物プランクトンの 大量発生を招き、赤潮などによる海洋生物などに多大な被害を及ぼします。 現在、様々な取り組みにより海洋汚染は、減少しつつあると言われて いますが、汚染の広域化が進んでいるのも事実です。このまま人類が 広大な海洋に無限の浄化能力があると勘違いし、汚し続ければ地球の 海洋浄化能力は限界を超え、人類ではどうにもならないほどの地球規模での 危機を迎える事でしょう。 |
砂漠化 |
砂漠化とは、自然的な要因、または人為的な要因などで、植物が ほとんど育たなくなってしまった、乾燥・半乾燥の地域の砂漠の事を 言います。 現在、地球上の陸地の約4分の1が砂漠化の影響を受け、毎年 日本の九州と四国を合わせた面積の陸地が砂漠化しているのです。 砂漠化の主な原因は、干ばつなどの自然的な要因が約1割で 残りの約9割が人間の様々な活動による人為的な要因と言われて います。このように地球の砂漠化は人類が引き起こしていると 言わざる得ないでしょう。 |
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砂漠化の人為的な要因には様々なものがあります。放牧地の 再生能力を超えた家畜の放牧により、草の無くなった土地が乾燥して 砂漠化していく過放牧。同じ農地で単一の作物を連続して作り続ける事に よる農地が養分不足を起こし砂漠化していく過耕作。塩分の多い地下水を 汲み上げ、作物を栽培する事で、地上の塩分濃度が濃くなり植物が育たなく なる等で砂漠化していく塩害。森林の木々を切り過ぎる事で、地表の植物や 土壌が雨風で流失や乾燥して砂漠化していく森林伐採などが挙げられます。 そして地球の砂漠化が進むことにより、様々な被害が予想されます。 農地の不足や放牧地の不足による食糧危機、森林などの不足による 地球温暖化の悪循環や気候の変動、地球上の生物の生存危機等、 地球規模での危機が懸念されます。 |
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