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オゾン層破壊 |
オゾン層は、地上から約10キロ〜50キロ上空の成層圏と呼ばれる所にあり 太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収して、私たち生物を守ってくれる役割を しています。 ところが近年のCFC(クロロフルオロカーボン:フロンガスの一種)等の物質に よりオゾン層が破壊され、薄くなった所から地上に届く有害な紫外線が増加し、 人の健康や地上の生物の生態系に何らかの影響を与えると考えられます。 例えば、オゾン層が1%破壊される事によって、有害な紫外線が2%増加し、 世界で15万人が白内障で失明し、3万人が皮膚ガンになると言われています。 また、オゾン層の減少・破壊によって、大気の環境が変化し、地球規模での 気候への影響なども懸念されています。 |
地球温暖化 |
地球温暖化とは、温室効果ガス(二酸化炭素・メタン・亜酸化窒素・ パーフルオロカーボン・ハイドロフルオロカーボン・六フッ化硫黄等)が 人類の活動によって急激に増加することで地球の平均気温を上昇 させることを言います。 中でも一番の原因物質となっている二酸化炭素は、温室効果ガスの 約6割を占め、人類が産業の発展に伴って、大量に化石燃料等を消費 した事が増加の原因です。もちろん他の温室効果ガスの大気中濃度も 増加し、大きな原因となっているのは言うまでもありません。 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の調査によると、現在の 増加率で温室効果ガスが増加した場合、21世紀末には世界平均で 1.4〜5.8℃上昇することがあり、地域によってはさらに大きな上昇も 予測されています。 無論、気温の上昇に伴い、海面水位の上昇も21世紀末までに 9〜88センチに達する事も予測されています。 |
今後、温室効果ガスの増加による、急激な温度の上昇により 様々な影響が考えられます。 南極や北極の氷河が溶け出し、海面水位の上昇による海抜の低い 地域の水没。温暖化による地球全体への異常気象(洪水や干ばつ等) の増加。それに伴った、農業生産や水資源、生態系への影響や地域の 砂漠化。熱帯性の感染症発生数の増加など。 地球全体への影響は大きく、人類への被害も大きなものになると 考えられます。 |
酸性雨 |
酸性雨とは、水溶液の水素イオン指数であるpH(ペーハー)が、 5.6以下の雨の事を言います。 ( pHが7の場合が中性で、7より上へ行くほどアルカリ性が強くなり、 7より下へ行くほど酸性が強くなります。例えば、海水は8〜8.5pH、 石灰水は12pHでアルカリ性で、日本酒は4.2pH、レモンは2.5pH で酸性という事になります。) 発生原因としては、自動車や工場が石油や石炭などの化石燃料を 燃焼させる事によって発生する硫黄酸化物や窒素酸化物が、大気中で 化学反応をし、硫酸や硝酸等に変化したものを雨が取り込む事によって 起こります。 |
こうした酸性雨が降る事によって、様々な地球環境への影響が出ています。 湖や沼などが、酸性雨の影響で魚が棲めなくなってしまったり、森林の木々が 枯れたり、弱ったりしています。また、建造物や文化遺産が酸性雨によって 溶け出すなどの被害もあります。 酸性雨は、原因物質が風によって運ばれる事によって発生地域から離れた 場所に被害を及ぼしたりもします。近年では、先進国だけではなく、発展途上国 の工業化により、原因物質の排出量の増加もあり、酸性雨による地球規模での 大きな被害が懸念されています。 |
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