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○ 最悪のシナリオ1
このまま地球の気温が上がり続けると南極大陸を始めとする、多くの陸地
にある氷が、みんな溶け出します。ここ100年の間に30cm〜50cmも海面
が上昇するという報告もあるそうですが、本当にこうなったら海抜0m地帯に
ある工業地帯は壊滅的な打撃を受け経済活動は、ストップする事になるの
です。でもさらに恐ろしい最悪のシナリオが、まだありました。それは原発
(原子力発電所)です。日本の原発の殆どが海岸沿いにあります。
特に浜岡原発は「1mの海面上昇で消えてしまう砂浜」にあり、巨大台風
などで一夜に大量の砂が削られれば、原発が放射能を撒き散らしながら
駿河湾を漂流するなんて事態が起きるやもしれません。
それだけに地球温暖化を防ぎ、又ドイツのように「原発をゼロに」するような
エネルギー政策の変換が急がれます。 |
○ 最悪のシナリオ2
地球の大気は大きな循環をしています。熱帯の海で暖められた気流は上空に
昇り大陸部に移動します。その移動中に乾燥化し、大陸の奥地で冷やされた
気流は下降して内陸部に乾燥した空気を送り込み、内陸部の乾燥化を進めます。
最悪のシナリオは、この内陸部、特に中国やアメリカ、フランスなど豊かな穀倉
地帯が「砂漠化」の大打撃を受けてしまう時におきます。 現在、日本は穀物
(小麦等)を100%に近く輸入に頼っています。これらの穀物が入って来なくなる事
を考えればたちまち餓死者や略奪が横行する恐怖の社会情勢になる事は、容易に
想像出来ます。私たちがやってきた豊かな浪費社会のしっぺ返しを私たちの子供達
が飢餓と貧困という形で受けようとしているのです。 |
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○ 最悪のシナリオ3
最近、日本の近海で異変が起きています。南海にしか見られない魚や珊瑚
が見られるようになってきたのです。又、昆虫も南方にしか生息できないはず
の物が、日本で発見されるようになりました。これは日本の冬が暖かくなって
いる証拠で気候は確実に亜熱帯化しています。このまま気温の上昇が続けば
日本国内においてもマラリアなどの熱帯特有の病気が流行し始める事でしょう。
でも最悪のシナリオは、ここにはありません。
亜熱帯になると言う事は、従来の日本の米が取れなくなるという事です。
ただでさえ自給率の低い、日本において米まで取れなくなったら、私たちは
いったい何を食べれば良いのでしょう。農業においての品種改良は、年単位
で進めて行かなくてはならず、急激な気候の変動に対応して行けるかどうか
が今後の日本が生き残る為の課題となるでしょう。 |
○ 最悪なシナリオ4
日本の多くの耕作地が今、栄養失調状態にあります。原因は有機農法の
衰退に伴い、楽で安価な科学肥料が大量に出回った事にあります。ある
研究者の資料によりますと、土中炭素の量が以前の1/30に、土中窒素
が1/6に減っているそうです。昔は生ゴミなどの堆肥化により、健康に
保たれていた土が化学肥料と生ゴミの焼却などにより、どんどん痩せ始め
ています。このまま行けば近い将来、日本の耕作地も砂漠化と表土の流失
により、大きな打撃を受けます。自給率の低い上、わずかな耕作地も使い
物にならなくなったら、日本はどうなってしまうのでしょう。
近年、サクランボを始め多くの農作物を狙った組織的な窃盗が相次ぎ
ましたが、作物の取れない時代には、どんな恐ろしい事が起きるか想像
できません。 |
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○ 最悪のシナリオ5
世界を大きく分けると南北、いわゆる先進国と発展途上国に分けられます。
日本を始め多くの先進国は、発展途上国から食糧を大量に買い、その多くを
生ゴミとして処分しています。しかし途上国の人々は、その生ゴミよりも粗末な
食事で命を繋ぎ止めています。このように先進国の人々がある意味で途上国
から搾取し続ければ、アメリカで起きたような大きなテロや紛争が相次ぎ、
世界中は南北に分かれ、悲惨な歴史を再現する事になりかねません。又、
最大の人口を抱える中国では、大量の化学肥料が撒かれ、大量の農薬が
散布されている事により、土地が貧弱化しつつあります。これが原因で砂漠化
が更に進むような事があれば、中国から大量の食糧難民が世界に溢れる事
となり、人類を養いきれない地球は死の星となる事でしょう。 |
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○ 最悪なシナリオ6
大量の焼却、大量の化学製品、大量の薬品、私たちの回りには数多くの
危険な物質があり、覆われて生活しています。これらの物質は体内に入っ
て長い時間をかけて蓄積し、あるものはホルモンとして、あるものはDNA
に直接、害を及ぼし、そして子孫や自分自身に多くの障害をもたらして
います。
代表的な物は、史上最強の毒物ダイオキシンでしょう。一日の摂取
許容量が、なんと50mのプールに耳カキ1杯分、それ以上摂取すると
ガンの発病や奇形児の誕生など計り知れない障害を撒き散らします。
その他にも「水のダイオキシン」と言われるトリハロメタン。環境ホルモン
の代表格ビスフェソールAなど数え上げたらキリがありません。これらの
恐ろしい物質が毎日、少しづつ体に蓄積してある日突然、重大な病気
を発病させるのです。しかもこれらの有害物質は、北極のアザラシからも
大量に検出されるなど、全世界に拡散しきっています。すでに安全な場所
は地球上にはないのです。 |
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